1959-11-26 第33回国会 参議院 本会議 第11号
しかも、この予算の膨張と並んで、財政資金の撒布超過も非常に巨額になっている事実は、さらに一段と注目しなければならないと存じます。すなわち、本年度の財政資金撒布超過は、当初は二千四百億円と見込まれておりましたのが、今回の補正予算と同時に発表せられたところによりますると二千九百六十億円ということになっております。
しかも、この予算の膨張と並んで、財政資金の撒布超過も非常に巨額になっている事実は、さらに一段と注目しなければならないと存じます。すなわち、本年度の財政資金撒布超過は、当初は二千四百億円と見込まれておりましたのが、今回の補正予算と同時に発表せられたところによりますると二千九百六十億円ということになっております。
本年度に引き続き昭和三十四年度においても、財政は相当の撒布超過となる見込みでありますが、これは資金需給の緩和により、金利水準の低下と金融機関の日本銀行依存の是正とをもたらし、金融の正常化を招来する好機であると信じます。
これに加えて三十一年度の収入増加三十四億円、この合計の百八十四億円が三十二年度の関する限りにおきましては撒布超過ということに相成るわけであります。他の特別会計その他におきましてはほぼ収支が均衡いたすものと考えられますので、この特別会計だけで二百三十一億円の撒布超過ということに見込まれるわけであります。
それは最初に指定預金の問題でありまするが、本年十月末日現在におきまする指定預金の残高及び十一月と十二月とに引揚期限の到来するものが大体合計いたしまして十月末の残高が六十二億一千三百万円、それから十一月の末に引揚予定額の分が十六億六千六百万、十二月も同様十六億六千六百万、まあ大体こういうふうになつておるのでありまするが、今年は非常に財政資金が撒布超過の見通し等もございまするので、従つていろいろな点からこの
○国務大臣(小笠原三九郎君) 大体お話の通りの点もございまするので、実は十二月までのいわゆる第三四半期は非常な撒布超過でありますが、この点からの金融問題と併せて一—三月の分と関連して実は考えなければならんという点がございまするので、今実は検討いたしておりまするが、ちよつとここで的確に申上げるのはまたどうかと思つております。
財政資金の収支の関係は、只今申上げましたように八月、九月の間でも大いに狂つたのでございまして、今大体この期間の撒布超過額を申上げてもその通りになるかどうか私もちよつと本当の自信がないのでございますが、只今の資料からいろいろ判断いたしてみますと、恐らくこの三カ月間に二千億或いは二千百億くらいの財政資金の撒布超過になるであろうと思うのであります。
○江田三郎君 あなた方はややもするとデフレを崩しちやいかんということをよく言われるのですが、私はデフレという言葉に少し魔術にかかつておられるのじやないかと思うのでして、従つてデフレというけれども、実際どこがデフレになつているのか、最近一応不渡手形が多くなつたとか、いろいろな問題がありましたが、最近の経済状態を見ますると、むしろ将来において撒布超過が予想されるのじやないかということからして、必ずしも掛
まあそういうようなことで、今回の問題等といたしましては、できるだけ支出を締めるような方向でも全体としては持つて参りたいということは主計局とも協議いたしまして考えておりますが、具体的に、どうも支払うべきものを支払わないで、何でもかんでも撒布超過が多いから延ばす、これはまあなかなかむずかしいわけであります。それで撒布超過と引揚げが時期的に齟齬する非常に大きな原因になつております。
○委員長(小林政夫君) こういうことは誰でも考えることでしようけれども、第三四半期二千億の撒布超過が第四四半期にはかなり引掛げられる。今度の場合は異例のことであつたといつても二十八年度からの繰越が二千億もある、同じ回転資金的に使つて……。
これはまあ財政金融を通じて引締をやつて行くという観点から言いまして、御承知のように、まあ最近のような状況を見ましても物価がどうもかなり下つて来ておる、或いは日銀券の発行高、これは日本銀行の貸出等を通じましてその結果日銀券の発行高が出て来るわけでありますが、日銀券の発行高におきましても、最近におきましては昨年度の同期の発行高を下廻るような状態になつておるわけでありまして、政府のほうが撒布超過がかなり多
ところがこれはすでに御説明申上げたかと思いますけれども、最近のごときにおきましても金融の引締めと申しましても例えば国庫の民間に対する撒布超過の時期がずれた関係などもございましようが、預貯金が殖えて民間の貸出しも殖えるというようなことも過去一、二カ月の間にも見られたような現象でありまして、そんなに窮屈に金融が引締まつておるわけでもないのでありまして、丁度こういうような政策の滲透の仕方或いはその時期その
私どもの気持はできるだけ国庫収支が非常に撒超であろうと吸収であろうと、どちらもでこぼこになつてはいかん、従つて第三四半期における国庫収支の支出超過、撒布超過ということはできるだけこれをならして行くというふうな配慮で以て財政計画を具体的に立ててもらうことにおいて主計局方面、財政当局ともいろいろ相談をいたしております。
○国務大臣(愛知揆一君) それは一つは根本の国庫と民間の収支状況を見通してものを考えて行かなければならないのでありますが、撒布超過が続くならばもつと締めることは当然やつていいと思うのです。
そういう意味で若し政府の撒布超過が非常な勢いで、別えば通貨の状況その他に狂いが生ずるというようなことでありますれば、やはり適切な措置を講じなければならないと思うのであります。併し御案内のように、従来の経過に辿つて見ましても、別えば日銀の貸出なり、或いは市中金融機関からの貸出なりは減つていないのです。
的確な数字をここに持つておらないので、単に昨年来の印象を考えて見ますと、財政資金が撒布超過になるか、揚超になるかというような、つまり今後の見通しということを今まで政府が発表をなさつたのが、非常な実際には相通を来たしておる、払超になるか、受起になるか、逆になる。勿論、昨年来は災出その他異常な事態も起つて参りました。
○政府委員(阪田泰二君) 国庫収支の数字についてお尋ねでございますが、国庫収支につきましては、御承知のように現実の期間を切つて計算いたしました国庫から民間に対してどれだけの引上超過、或いは撒布超過になつているか、こういう数字と、予算或いは資金の計画に基きまして、それが、要因となつてどれだけの対民間融資ができるかといつた見方をしました数字と、両方ございますわけで、ありますが、二十八年度につきましては、
こういう自由経済下におきましては、実は一番大きく働くのが人気なのでありまして、これは松澤さんも御承知のごとく、例えば今食糧は統制しておりまするから、そういうことはございませんが、統制のない時分の食糧等について御覧になれば、ちよつと米が二、三百万石余計とれるかとれんかで、或いは五割も七割も差が生ずる、こういうことがございまして、そこで私どもは金融の引締めと、それから国の予算が少くとも引揚超過になつても撒布超過
○吉田法晴君 私だけから質問をするのはどうかと思いますので質問を集約いたしますが、通産大臣は主として財政の均衡或いは従来の撒布超過を改める、そうして消費を引締める。或いは資本が特に過小であるし、擬制資本が大きいので、これを資産再評価によつて資本の増加を図る、こういうことで物価の引下げを図りたい。
こういうふうな工合にいたしまして、政府資金が撒布超過になることは一切とどめますると共に、できるだけ財政の緊縮から、今申上げた国際的に割高である物価を大体五分乃至一割下げるところへ持つて参る考え方の下に、歳出予算の編成をいたしたというのが予算についてであります。
財政金融面において資金の撒布超過がなされるときに一番顕著になると思うのです。そういうことは、大体において戦争するとか非常な饑饉があつたとか、そういうようなことで、資本が非常に過小になつているその資本を埋めようするときに、生産が伴わないで擬性資本が出て来るというときに起ることは、私から言うまでもなく御承知のことだと思います。そこでこういう政策を極力とつているわけなんであります。
そうして最後にその六の特徴といたしましては、財政資金の撒布超過額が増大いたしましたことと日銀信用の増加が目立つたことでございます。 大体この六つの諸点が昨年における経済の動向の特徴として考えられる点であると思うのでございます。
第六の特徴といたしまして財政資金の撒布超過額が増大いたしましたことと、これと相並びまして日銀信用の増加が目立つたことが挙げられることと思うのでございます。その六つの特徴が数字的にどういうふうになつて参りましたかということは、この表によつて御覧を願いたいと思うのでありまして、詳しい説明は省略させて頂きたいと存じます。
それが一つと、それから食糧管理特別会計におきましては、本年の三月末に比べまして、明年の三月末の食糧の保有の増加がありまして、食糧証券の発行残高も増加するという計算になつておりますが、その差額、これは予算面では三百十億円というのが予定されるわけでありますが、その中の百億円は予備費と見合うものでありまして、支出がはつきりいたしませんので、二百十億円ほど政府からの支払超過、撒布超過の要因としてここに掲げました
いま少し数字的に申上げますならば、十月から十二月までの第三四半期の政府の関係におきまするいわゆる財政資金の状況でございますが、結論として申上げますと、この期間におきまして大体千六百億円程度の財政資金のほうが撒布超過になるであろう、こういうふうに見ておるわけでございます。
併しその節も申上げましたごとく、これは日本を財政資金の撒布超過でインフレに持つて行つてはならんから、来年はすべての政策を重点にとり行う考えであるということを申上げたのであります。
○国務大臣(小笠原三九郎君) インフレを抑制しなければならんことはしばしば申上げた通りでありまして、その方法は幾つかあろうけれども、短く申せば、先ず第一に財政政府資金の撒布超過なからしむること、これが第一であります。第二、金融上からインフレ存来さざるよう処置すること。第三、国際収支の面からインフレを来さざるよう処置すること。
○木村禧八郎君 そのうちの財政の撒布超過をなからしむろということは、これは大変な問題です。本年度でも一応約千三百億の撒布超過になるのですね、特別会計投融資の……来年度そういうことをやらんとしたら、一体産業資金はどうして賄うのですか。
只今のところ、予算に対する根本方針もまだ閣議その他できめておりませんので、私の仮に今考え方を申上げただけでございますが、さような点でいずれにいたしましても、併し財政面から若し財政資金撒布超過によつてインフレが来るということになりますれば、これ又非常な惨害を国民に及ぼすごとになりますので、これはどうしても阻止しなければならない。
そうして飽くまで財政面から起つて来る資金の撒布超過がないようにこれはやらなければならんと思つております。いわゆる如何なる場合でも赤字公債とか、赤字公債類似のものをやるべきではない、かように考えております。
○国務大臣(小笠原三九郎君) これは本会議でたしか御説明申上げたかと思つておりますが、実は百五十七億を現在の資金運用部資金ではそれだけの余裕はございませんけれども、資金運用部のほうにおきましても、丁度御承知のごとく大体日本の上半期というものは第二・四半期くらいまでは資金吸上げ超過のときでございまして、第三・四半期以後が撒布超過になる、元の状況ですと二千百億円の撒布超過になるのではないかと言われておるくらいでありまして